いざ家を決めて引っ越すとき、家の選定や新しい家具の購入で、ただでさえ大変な思いをする中、法律を調べるところまで手が回らないことが多いですよね。

かと言って、払わなくても良いお金を払うのは絶対に避けたい!
本記事では、そんな方に参考にしてもらいたい、引っ越しの時に気を付けてほしいお金のことをまとめました。
1,払わなくてもいいもの

それは、手付金と書類制作費、消臭抗菌コートです。
1つずつ解説していきます。
手付金

賃貸には手付金といったものはありません。
手付金とは本来、不動産購入の際に売主・買主両方が契約を勝手にキャンセルしないための保証金のこと。
手付金という名目でお金を預かったり、申込キャンセル時にお金を返さないのは違法です。
書類制作費、事務処理費

基本的に不動産等の仲介業者に対して支払うべき報酬は仲介手数料です。仲介手数料に書類作成費用や交渉費用など、諸々の費用が含まれているため、書類作成などの費用を別に支払う必要はありません。
消臭抗菌コート
消臭スプレーを巻く程度のものなので、このために1万円〜3万円も支払う必要はありません。引っ越し時に自分で対応すれば数千円で済みますよね。
しかし最近は消臭抗菌コートを必須項目としていて、そもそも交渉不可としている物件も多いようです。
2,原則大家負担のもの
下記に挙げるものは、原則借り手(借主)ではなく大家負担のものになります。
契約時に請求に組み込まれていて、知らぬ間に払ってしまったなんてことがないようチェックしてください。
簡易消火器:設備の消化器は大家負担
安心サポート:設備の保険は大家負担
害虫駆除:現状復帰代は大家負担
ハウスクリーニング:原則大家負担
鍵交交換:交渉次第で大家負担

もしこれらの記載があった場合は、大家負担でないかや支払いが強制であるかの確認、交渉をしましょう。
法的な強制はないものもあるため、契約時に「鍵交換費用は借主が負担する」等と特約を定めることで、借主が負担することになるケースもあります。
また、例えば簡易消火器の場合、ネットで購入すれば3000円程度のものが1万円以上で見積に載っていたといったケースもあります。
消化器の購入が必須だとしても、自分で用意したものでも良いかを確認しましょう。
3,火災保険に注意
火災保険の自由選択は法的に許された権利です。
そのため、不動産会社が特定の保険会社に加入するように強制する行為は独占禁止法によって禁止されています。

火災保険は値段や内容が様々なので、自分で調べた保険商品を契約しましょう。

まとめ
慌ただしい引っ越しに紛れて不必要な支出を避けるために、下記に注意してください。
手付金と書類制作費、消臭抗菌コートは支払う必要なし!
簡易消火器・安心サポート・害虫駆除・ハウスクリーニング・鍵交交換に注意。
火災保険は条件の良いものを自分で選びましょう。

この記事が契約の際に役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!